中国の人件費の高騰やスタッフの入れ替わり頻度の多さによる現場運用の安定稼働の問題からスタッフに極力頼らない自動化を導入する動きが近年高まっています。

在庫管理システム導入時に原料や製品の運搬作業をフォークリフトタイプのAGV(Automatic Guided Vehicle:無人搬送車)と連動し、人員による入出庫の作業を運搬設備機器による完全自動化を実現したお客様の実例をご紹介。

在庫管理システム連携AGV導入のポイント

人為的ミスの抑止

スタッフによる運用は入庫指示書や出庫指示書を元にする作業は予期しない場所への入庫や指定外の場所からの出庫が考えられます。

AGVの運用はシステムでロケーション管理を実施し、AGVが入出庫を全自動で作業するため運用ミスを防止できます。

スタッフの負荷軽減

入出庫の作業量は直接、物流スタッフの負荷に跳ね返えります。

スタッフの代わりにAGVが同様の作業に従事するため、作業の増加庫内の移動距離を気にせずAGVが運搬を対応。スタッフの作業負荷軽減を実現します。

また人間の運用は当日の体調やスタッフの経験、担当するスタッフの組み合わせ等により、運用にバラツキが生じてしまいますがAGV運用であれば平均的な稼働実現が可能です。

作業コスト削減

AGVを採用することで物流スタッフの採用数を抑え、人員による運用の場合は物流量によっては残業対応を行うと人件費の増加も考えられますが、AGV運用でスタッフ数や残業コストを削減することが可能となります。

在庫管理とAGVのシステム運用の全体概要

両システムの連携

AGVは移動指示や異常時の動きを監視するシステムで制御されており、弊社の在庫管理システムより空きロケーションへの入庫指示指定ロケーションからの出庫指示をAGVシステムへ通知。

両システムを連携し入出庫作業の自動化を実現しています。

AGVの入庫運用

製品のパレット積載の完了時にAGVを呼び出し。

呼び出し方法は主に2種類ありパレターザーなどロボット積載の場合はパレタイザー経由、手動積載の場合はハンディターミナル経由でAGVの呼び出しを行います。

呼び出されたAGVはパレットを認識し在庫管理システムより指示を受けた空きロケーションへ移動しパレット入庫。

入庫完了すると在庫管理システムの入個数が更新され、AGVは所定の場所まで自動で戻る仕組みです。

AGVの出庫運用

製品出荷予定より製品出庫指示書を作成。作成された指示書の数量より先入先出を考慮し、指定ロケーションを割り出してAGVへ出庫指示を通知します。

指定を受けたAGVは待機場所より移動し指定ロケーションより製品パレットを棚出し、出荷場までパレット移動を行います。

出荷場までパレット移動が完了すると次の指定ロケーションへ移動しパレット出庫を繰り返し行います。

AGVシステムのまとめ

如何でしたか?AGV導入のメリットやシステム連携の仕組みがお分かりになったかと思います。

お客様でAGVメーカー選択いただき、弊社システムと連携を行う流れも可能ですし、弊社で導入実績のあるAGVメーカーのご紹介でも問題ありません。

人に頼らない自動化を進めたいというお客様、上海HSTまでご連絡ください。

現場経験の豊富なスタッフがご提案いたします。