今回は製品にレーザーマーキングされた刻印の二次元コード(QRコードやDataMatrix)をハンディターミナルでスキャンしパレット積載実績の収集と積載後に現品票を自動発行するシステムの導入実例をご紹介。
システム導入でポイントとなった部分は、日本側IT部と中国工場側の意思の疎通の対応をした点です。弊社は日本語と中国語が話せるブリッジSEが在籍しており業務整理や打ち合わせ時の両国間の橋渡しの役割も担っております。
この記事の目次
システム導入時のポイント
システム導入のため事前にお客様工場を訪問して分かった導入ポイントは以下のような点でした。
刻印情報の読み取り判断
別運用で利用していたハンディターミナルで読み取りテストを行い刻印の二次元コードが読み込めない点が判明。
弊社よりハンディターミナルの機種を選択し実運用に耐えられる機種をテストの上ご紹介しました。
業務要望の整理と具現化
中国側の希望するシステム運用を整理し日本側IT部へ共有と説明が必須でしたが、言語の問題と中国側にIT部担当が不在。
そのため弊社にて中国現場の情報をヒアリングし業務運用とシステム機能の両面から要望整理し日本側の説明準備のお手伝いをしました。
日中間の打ち合わせの橋渡し
整理した情報を元に日本側IT部と中国側のお客様、弊社でTV会議を定期的に開始。
弊社より中国側の要望を伝え日本側の見解を確認。日本側のIT部要望を加味しながらシステムの具体的なイメージを膨らませていきました。
必要に応じてお客様の間に入って中国側の要望を通訳し日本側へ説明、日本側の意見を翻訳し中国側に伝えるなど橋渡しが必要でした。
製品パレット積載システムの運用の流れ
今回導入したシステムはハンディ側で積載する製品コードを選択。製品コードには1パレット単位の入数情報が紐付けられています。
選択後は実際に製品の刻印をスキャンし照合。選択した製品コードと刻印の製品コードが異なっている場合はエラー判定。照合判定が正しい場合は入数を1つ加算し、パレットに照合済の製品を積載していきます。
加算した数値が製品の入数に達成すると自動的に現品票が発行。現品票にはスキャンした刻印の情報も全て印字される仕組みとなっています。
また現品票は発行時の印刷不良の恐れもあり再発行機能も搭載。
なおスキャン実績データはサーバー内のデータベースに保存。日本側のシステムと連携しトレースデータとして利用されます。
刻印QRスキャンシステムの記事のまとめ
如何でしたか?刻印データをハンディターミナルでスキャン収集し現品票の出力とトレース運用を実現するハンディ実績収集システム。
弊社では二国間の打ち合わせに参加させて頂き、現場ヒアリング、システム機能提案、日本側の要求など調整した上でシステム開発の対応も可能です。