近年、日本国内でランサムウェア被害の報道が増える中、中国現地法人に対してもセキュリティ対策の強化を求める日本本社が増えています。
特に用友U8を利用する中国工場では、「代理店へ相談しても明確な回答が得られない」「日本本社へ説明できる資料が不足している」など、現地日本人総経理や財務担当者が対応に苦慮するケースも少なくありません。
また、ネットワークやサーバー構成は企業ごとに異なるため、単純な対策だけでは対応できない状況も発生しています。本記事では、中国工場における用友U8運用とランサムウェア対策について、現場で発生しやすい課題を中心に紹介します。
この記事の目次
・日本本社からセキュリティ対策を求められるケースが増加
・用友U8代理店ではランサムウェア対策の対応範囲が異なる場合も
・中国工場で見落とされやすいランサムウェア対策とセキュリティリスク
・弊社HSTの対応可能なランサムウェア対策サービスをご紹介
日本本社からセキュリティ対策を求められるケースが増加
日本でランサムウェア感染のリスクが高くなり、中国の現地法人に対してもサイバー攻撃対策やセキュリティ対策を重視する動きが増えています。
ただ、日本と違い中国現地法人には専門のIT部門が存在しない場合が多く、用友U8も現地代理店が担当しているため、言語の問題で代理店が日本の要求を理解してくれないケースがあります。
また代理店が回答を提示しても、用友U8を熟知していない日本本社側へ内容がうまく伝わらないケースも発生しています。
代理店によっては日本からの依頼内容が多くなると誠実に対応しない場合もあり、中国の現地法人担当としては頭の痛い問題となっています。
用友U8代理店ではランサムウェア対策の対応範囲が異なる場合も
用友の代理店が、日本の要求に対して明確に回答が出来ない理由の一つとして業務対応範囲が考えられます。
代理店の中には用友U8やその他システム開発をメイン業務としている場合があり、ネットワークセキュリティに対して知識を持っていない可能性もあります。また代理店がネットワークの担当をしていなければ、ネットワークを担当した別業者に現地法人のITの知識が無いスタッフが話を聞く必要が発生し、そのため日本からの要求に対して明確な回答を出せない場合もあります。
また代理店以外がネットワークを構築した場合は、ネットワーク構築を専門としている業者であればよいですが、知識の浅い業者に依頼をしていると日本側の要望内容を十分理解できない、現状の仕組みを提示できない場合も発生します。
中国工場で見落とされやすいランサムウェア対策とセキュリティリスク
ネットワーク構築は利用者からすると単にネットワークに繋がるか繋がらないかしか、目には分かりません。ただ実際は外部リスクに対してどのような予防対策を実施しているかが問われる部分です。
コスト重視で知り合いの業者へ依頼した程度の対応では日本側の要望を満たすセキュリティ対策を構築できない可能性もあるので、これを機会に弊社など用友とネットワークの対応をしている専門業者に依頼を行うなど対策を検討してもらえればと思います。
また用友が稼働する環境として、クラウド環境または実サーバーによる運用があり、各環境によってセキュリティ対策が異なるので注意が必要です。
つまりランサムウェア対策は用友U8本体や、用友U8が稼働する環境、ネットワークセキュリティなどシステムが稼働する全体の確認が重要になります。
弊社HSTの対応可能なランサムウェア対策サービスをご紹介
サービス1.お客様の用友運用の環境の分析
現在利用中の用友U8稼働環境を分析し追加可能な予防対策をご提案します。
また分析作業の実施にあたり、契約している代理店へお客様より説明を行い代理店の理解を得た後、パスワードなど分析時に必要な情報を提供していただく必要があります。
お客様の用友U8の稼働環境として「クラウド環境」や「実サーバー」による運用が考えられます。各運用環境により分析内容が異なります。
【サービス内容】
・ご契約中の代理店に対して状況説明、必要情報の提示依頼
・現地訪問により用友稼働環境の確認
・稼働環境を元に追加可能な予防対策のご提案
サービス2.用友運用の環境の変更
「サービス1」の提案内容をご契約中の代理店にお伝えし、代理店の理解を得られずに対応を拒否された場合、または技術的な理由などにより実行されない場合、弊社が代理店に変わって提案内容を実施し、用友運用環境の強化を行います。
【サービス内容】
・サービス1に基づいたお見積りの提示
・お見積り内容に準じ用友環境の変更及び強化
(クラウド対策、実サーバー向け対策)
サービス3.用友運用の引き継ぎ
本社よりランサムウェア対策の強化、または現在の状況説明を求められ代理店が本社向けの対策強化を実施してくれない、または分析や提案をしてくれない、対応できない理由を本社向けに説明をしてくれない等、ご契約中の用友代理店のサービス内容でご満足できない場合、弊社が代理店様の用友保守を引き継ぎ対応します。※代理店が用友に特殊な開発を実施している場合は除く
【サービス内容】
・既存契約の代理店様より保守を引き継ぐ
・サービス1、2を含めた対応を弊社が実施
・日本本社向けに必要な回答を実施
サービスご提供の注意点
弊社は用友代理店のため、金蝶を元にしたサービスの提供が難しいため金蝶運用でお困りの場合は、今後の利用を用友に乗り換えて頂く必要があります。
本記事のまとめ
ランサムウェア対策は、単にウイルス対策ソフトを導入するだけではなく、用友U8が稼働するサーバー環境やネットワーク構成、日常運用を含めた全体確認が重要になります。
しかし中国工場では、代理店ごとに対応範囲や技術レベルが異なるため、日本本社が求める内容に十分対応できないケースもあります。
特に現在利用中の環境を正しく把握できていない場合、適切な対策判断が難しくなるため注意が必要です。まずは現状の運用環境を整理し、自社に合ったセキュリティ対策を検討することが重要になります。
ランサムウェア対策に100%完全な対応策は存在しませんが、現状の運用環境のセキュリティ対策やバックアップ方式を見直し、改善することでよりよい運用環境を構築することが可能です。