中国では日本以上にDXの浸透が早く、中国工場や中国拠点の日系企業でもIoTを活用した工場DXが進んでいます。そのためネットワークと連携し、現場で利用可能な多くの計測機器が誕生しています。
HSTでは中国に進出している日系工場向けDXソリューションの一環として「温湿度アプリ」を販売しており、アプリの特徴としてリアルタイム計測と遠隔地からの確認が可能な点です。
この記事ではアナログな温湿度管理の問題点、アプリ導入ポイントや機能面について、ご説明します。
紙中心の温湿度管理運用の問題点
手書き記録によるヒューマンエラー
取り付けた温湿度計を確認し、記録台帳に手書きで温度と湿度、確認した日時や時間を記録する運用では、見間違いや書き間違いなどヒューマンエラーを起こす恐れがあります。
リアルタイム性が低い運用
現場と事務所が離れている場合は、測定箇所へ巡回し測定する必要があり、リアルタイム性に欠け非常に手間がかかります。
見えない管理コスト
定期的に現場まで足を運び値の確認と記録をする人件費、異常発見の遅延による廃棄ロスなど目に見えない管理コストが必要となります。
監査・顧客対応が非効率
お客様から現場データの提出を求められた場合、保管した紙資料の調査時間が必要となり、情報の正確性を証明しにくく、過去状況を即時提示できないため、監査や顧客対応に対して非効率な上、信頼度が低い運用となります。
DXペーパーレス温湿度管理アプリの導入ポイント
遠隔地からリアルタイム確認が可能
測定した温湿度の値はネットワークを通じて、サーバーまたはクラウドへデータ収集されます。そのため測定箇所と事務所が離れていても、遠隔地からリアルタイムに測定状況の確認が可能です。
今まで「工場稼働前に現場に赴いて温湿度計を確認し、稼働条件の判断を実施」していた場合は、現場に赴く手間を省いて、事務所から工場の状況把握と稼働の判断が可能となります。
24時間計測が可能
DX温湿度アプリは24時間、絶え間なく測定を実施しデータ蓄積を行います。
24時間データ収集を行うことで、中国工場における工場DX推進や品質管理の高度化に貢献します。
指定範囲を超えるとアラーム通知
指定温湿度の範囲を超えると「異常」と判断し、アラーム通知として登録した指定メールアドレスにメールを送信します。
そのためリアルタイムに現場の異常状態を把握し迅速な改善が可能になります。
なおメールアドレスは複数登録が可能なため、担当者が不在でも他のスタッフのフォローが可能です。
複数エリアを一元管理
中国工場内の複数生産ラインや倉庫エリアにセンサーを取り付けることで、一元管理が可能となります。
同じフロアでも空調の関係で温湿度が異なる箇所もあり、複数箇所の値を測定する場合に今回ご紹介するアプリは効果を発揮します。
センサーを複数箇所に取り付け、一元管理が可能なため、事務所から指定箇所を巡回して確認する必要が無くなります。
今後の温湿度報告業務イメージ

測定が必要な各フロア、各ポイントに温湿度センサーを設置し、データを収集します。その後、サーバーやクラウドにインストールしたアプリでデータを保存します。
事務所パソコンからアプリの確認が可能なため、現場から離れた遠隔地にある事務所から現場状態の確認が可能となります。
DXペーパーレス温湿度管理アプリの機能
上下限界値を設定
社内規定で決まっている想定温度と湿度に対して上下限界値の設定が可能です。
イメージとして平均温度24度を推奨し限界範囲が上下5%以内であれば、上限25.2度、下限22.8度と設定すると、指定温度に対して範囲を超えた場合に、アプリで異常値として判断します。
アプリメイン画面には現在の測定値、設定範囲を超えると異なる色で警告表示も行います。
異常時アラート設定でメール送信
温湿度測定において、アプリで設定した限界範囲を超えると「異常値」と判断し登録しておいたメールアドレスにメールを送信します。
リアルタイムに異常環境を把握して対応に移ることが可能です。
計測時間の間隔を設定
温湿度の測定時間の間隔を5分単位や20分単位など自由に設定が可能です。
過去データを出力して二次利用
測定した温湿度データはサーバー内に保存します。そのため過去の履歴データの表示、抽出、出力してデータの二次利用が可能です。
DXペーパーレス温湿度管理アプリのまとめ
弊社アプリを導入したお客様は、クリーンルームで製造を実施しており、入場時にクリーンスーツの着替えが必要でした。
そのため、定期的な温湿度管理の手間が問題だった点、工場自体の稼働は16時間稼働だが工場内の現場環境は24時間安定した温湿度環境への改善を検討しており、現在のアナログな運用では規定を満たせず、アプリ導入を決断した背景がありました。
紙による測定値の記録作業が無くなりペーパレス化を実現しただけではなく、保存した計測値のデータ出力が可能となり利便性・管理精度が向上しました。
中国工場や中国拠点で温湿度管理のDX推進をご検討中の日系企業様は、お気軽に弊社までご相談ください。

