在庫管理や工程管理、実績収集のシステム導入が完了したお客様に対してシステム内で保存したデータの活用方法の一つとして「電子カンバン」での表示運用をご提案しています。

毎朝スタッフが見える場所にホワイトボードの手書き更新やA4用紙を印刷後に差し替え作業中のお客様に好評な仕組みとなっています。

今回は実際に導入している事例の説明を交えて、電子カンバンのポイントをご紹介。

電子カンバンの導入目的

中国の電子カンバン導入ポイント
お客様が電子カンバンを導入する目的に「作業の進捗管理」「達成目標の見える化」「入出庫の状況把握」「作業効率化」「スタッフの意識改革」「在庫の見える化」などがあります。

今までは「集計作業」しないと分からなかった作業実績、毎朝手書きでホワイトボードに更新していた作業目標、パソコン端末で検索していた在庫数などの情報を電子カンバンで表示。

各担当の集計作業を廃止し業務効率化リアルタイム化を実現し現場担当や責任者間の情報共有と意識改善を行います。

また顧客や監査など見学者に対しての工場管理のアピール材料として利用されています。

各業界向け電子カンバン導入例

中国の製造現場で導入した電子カンバン
実際に導入した電子カンバンを抜粋してご紹介。

各業界別での利用用途が異なる部分があるため、お客様の用途に応じた開発をしております。写真は実際にお客様でご利用中の電子カンバンとなります。

日別生産計画

日別生産管理の電子カンバン
工場の稼働日単位に製造予定の製品が「どのタンク」で「どの作業」を予定している、もしくは対応中か一覧表示をする電子カンバンとなります。

各作業は色分け表示で分かりやすく、製造する製品が多い場合は一定時間を過ぎると画面が切り替わり表示する仕組みになっています。

タンク別稼働状況

タンク別電子カンバン
先ほど紹介した稼働状況を更に当日のみに限定した電子カンバンとなります。

当日のタンクの稼働状況が色別で判断でき、作業スタッフは状況をチェックし次の作業工程の段取り準備の確認ツールに利用されています。

原料・製品安全在庫

原料と製品の安全在庫の電子カンバン
原料や製品の指定安全在庫数と実際の在庫数、安全在庫と在庫数の差異と割合を表示。

また安全在庫数と実在庫を棒グラフで表現し、集中して電子カンバンを確認しなくとも視覚的にわかり易い運用環境を実現しています。

原料・製品在庫ゼロ

在庫ゼロ表示の電子カンバン
原料や製品の在庫ゼロを抽出して表示。欠品や廃番で利用しない品番か、継続利用品で発注対象なのに在庫が無いのか判断材料として利用いただいています。

計画対実績の生産数

製造ライン向け予定対実績表示の電子カンバン
各生産ライン単位に画面を設置。

時間帯別に生産計画、生産実績、生産差異を数値表示し併せて当日の計画、実績、差異をグラフ表示させます。

各ライン担当者が現状の状況を確認しつつ作業対応を行う仕組みとなっています。

記事のまとめ

如何でしたか?電子カンバンの運用方法について簡単にご紹介いたしました。

電子カンバンの特徴はリアルタイムに情報が更新され、注記事項やポイントなどは色を変更点滅などを組み合わせることで、作業者に注意を促せる点です。

在庫管理システムや実績収集システムを導入する際は、電子カンバンを組み合わせて現場改善に繋げて頂ければと思います。

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