弊社上海HSTは製造業の現場運用、管理部門が利用する業務運用を中心にシステム・ソリューションを展開している企業です。
今回は弊社がお客様に導入しているDX(デジタル・トランスフォーメーション) に関するソリューションの全体概要を中心にご紹介します。
またDXに関する具体的な導入事例は「こちらをクリック」して頂けますと、お客様の声を含めた記事がご覧いただけます。
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは?

弊社は製造業内のDXを3つのフェーズで考えており、各フェーズでRPA、クラウド、AI、自動認識技術などの各種IT技術を用いています。
お客様の要望・予算を加味して各フェーズを段階的に進めていく中で生産性の向上、スピードアップ、省力化が図れる仕組みをご提供しています。
第一フェーズ:IT利用で業務運用の強化
目視、手書き、パソコン入力などアナログで人の能力に左右される業務運用をIT技術で強化。
具体的な例として手書き作業をタブレットやPDA(ハンディターミナル)を利用しQRコード、バーコードをスキャンして読み込むデジタル作業に変更。目視での照合作業はQRコードのスキャンによる照合で精度をアップします。
手書きやパソコンへの入力はスキャンしたQRコード情報を二次利用しシステム内に保存、手書きや入力作業を廃止しデータ精度と処理作業を向上。人の目、手、脳による判断を極力排除しIT技術で支援します。
第二フェーズ:ITによる業務運用の置き換え
人が中心となっていた作業を設備作業に置き換えます。
パレット積載作業をパレタイザーで自動化。パレットへのフィルム包装作業をストレッチ包装設備で自動化。フォークリフトによる搬送作業をAGV 、AGFなどの自動搬送機による自動化。人が介在していた作業を設備を用いる運用に切り替えます。
第三フェーズ:組織全体を通じた業務運用のIT化
第一、第二フェーズで収集したデータの活用範囲を広げ管理スタッフの運用に反映させます。
例えばQRコードのスキャンやAGVで入出庫などを行ったWMS(在庫管理)のデータを、管理部門のスタッフにも共有化し、購買部・営業部スタッフに活用を促し組織全体を通じた運用を実現します。
在庫データの原料・部品は購買部、製品は営業部に関係するため、購買部や営業部が活用しやすい環境構築や購買管理システム、営業管理システムとの連携を行います。
小規模な業務範囲の改革を行いながら、徐々に導入規模を広げていき最終的には組織全体の業務運用にITを利用する流れとなっています。
製造業向けDXで目指す現場改善
弊社が考えるDX化で目指す現場改善として大きく4つの視点があります。各フェーズのご説明と重複する部分もありますが、各視点をご紹介します。
生産性の向上
生産性の向上として人中心の作業からの脱却が一つポイントとなっています。
例えば、プレス工程スタッフによる手書き日報作業の自動集計、手入力作業のシステム化による廃止など。人中心の作業をシステム化により短縮し時間あたりの製造コストを下げ、現場カイゼンに活かす運用を構築します。
また中国ではメーカーから入手した生産計画表を元に各種表計算ソフトで各スタッフが管理値を入力しマクロや関数を使い編集作業を実施。その値を他の表計算ソフトに転記して異なる値を計算し購買計画や社内生産計画への落とし込み、出荷計画作成という時間と作業工数がかかる運用が根強く残っています。
システムは表計算の編集作業のような単純で連続、大量データの処理に長けているため、システム化で数人で複数日間掛かっていたような作業が数分程度で完了します。
人手不足の代替手段
中国では日本以上に人手不足が進んでいます。
特に製造業では求人に対して応募が少なく慢性的な人手不足のため連続して繰り返される単純作業は、設備機器を投入し自動化による人手不足の解消を提案しています。
弊社の取り組みの一つとして設備メーカー様との協業による全自動化の対応です。
各工程に設備を導入すると工程単位では自動化が実現できますが、各工程を一連の流れとした場合、工程間の搬送は人が対応するため完全な全自動化が実現できていません。
そのため弊社は工程間の移動に自動搬送機(AGV/AGF/AMR)を用いた全自動化の提案を行っています。
脱属人化
中国では日本以上に一個人のスタッフに対しての業務依存度が高く、業務内容のブラックボックス化が大きな問題になっています。
一任しているスタッフが不在または病欠や休暇になると業務が停止してしまう、担当スタッフの業務レベルが低く作業遅延が生じても判断できない。自分の権限を使い不正や給与交渉に利用する。
そのためシステム化を遂行し脱属人化による作業の標準化・共通化を実施します。
情報の可視化(見える化)
脱属人化にも一部関係しますが各個人任せの作業をシステム化により業務の可視化、各個人が担当し共有化できなかった業務をシステム内で共有し、関係スタッフで利用を実施します。
現場の管理データを個人または数名のスタッフで囲い込むのではなく、会社全体を通じて利用することで通知や確認作業を削減し風通しが良い業務環境を構築します。
※システム内でユーザー別の権限管理が可能なため、必要に応じて参照や更新できる範囲の制限が可能です。
弊社Spark-ERP&MESを中心とした製造業DX概要

Spark-ERP&MESを利用したDX化
弊社DXの取り組みとして管理部側で利用するSpark-ERP(※)、現場側で利用するSpark-MES(※)を中心に展開しており、本部向けや定例業務の運用向けにRPAや弊社パッケージソフト「看看」、現場自動化としてパートナー様と協業した設備による自動化が導入範囲となっています。
※Sparkシリーズは弊社オリジナルのパッケージソフトです。
Spark-ERPには購買管理、販売管理、在庫管理、在庫評価、債権管理、債務管理、原価計算などの各機能があります。
Spark-MESには生産管理、MRP、品質管理、秤量管理、投入管理などの各機能があります。MES内には設備実績収集、QR&RFIDを使ったデータ実績、AIカメラの数値や不良判断、設備機器連携による省力化の導入も可能です。
またSpark-ERP、Spark-MESとも全機能を一括導入せず、必要最低限のモジュール機能単位で導入しご予算に応じた現場カイゼンを進めております。
記事のまとめ
如何でしたか?弊社上海HSTのDXに関する取り組みの紹介でした。
弊社の強みは管理部門と現場部門が必要となる業務開発を請け負っており、各部門が共通プラットフォーム内で運用することでデータ共有化が図れ利便性が高い点です。
異なるシステム同士の運用はデータ連携や異なるシステム間でデータ確認や受け渡し、マスタ情報の各種登録などが生じますが、同じ環境化のためデータ確認や操作、運用が簡易な点がポイントです。