弊社上海HSTでは中国にある日系の製造業様向けにIoT技術を活用した、「電子かんばん」アプリの導入を推進しています。
製造業のお客様の業務形態やシチュエーションによって表示する情報は様々です。今回は各業務シーン別の「電子かんばん」のソリューションをご紹介。
弊社お客様の導入実績となっています。導入をご検討中のお客様の参考になればと思います。
この記事の目次
・自動倉庫の在庫状況の電子かんばん表示
・原料・製品の各種在庫数の電子かんばん表示
・製品の出荷計画のリアルタイムの電子かんばん表示
・生産ラインの実績数対計画数の電子かんばん表示
・生産タンクの稼働状況の電子かんばん表示
・設備機器の故障時の呼び出しの電子かんばん表示
・設備実績データの日報表示の電子かんばん表示
自動倉庫の在庫状況の電子かんばん表示
弊社システム側に自動倉庫の在庫データを連携し「電子かんばん」へ表示する運用をご提案しています。
自動倉庫内の在庫数を降順で表示など、お客様のご要望に合わせた対応が可能です。
原料・製品の各種在庫数の電子かんばん表示
中国では在庫管理システムを導入していない企業は「物流カード(物流卡)」と呼ばれる用紙に棚の毎日の入出庫数を手書きして管理する運用方法が一般的です。
在庫管理システムを導入し手書きによる物流カードの運用を廃止し、「電子かんばん」を利用し各棚の在庫情報を共有化。表示情報を切り替えながら倉庫情報を表示します。
また安全在庫数をグラフ化し表示することで、安全在庫数を下回った場合の値を降順に表示し、在庫数量の推移を確認することが可能です。
製品の出荷計画のリアルタイムの電子かんばん表示
自動車メーカーより出荷計画データを入手するサプライヤー企業の多くは出荷計画の情報をA4用紙に印刷し製品倉庫に貼り付けて出荷状況の情報共有を行っています。
15分や30分単位にメーカー手配のトラックが到着し指定の品番の数量を積み込み出荷をするためです。
遅延が起きるとクレームに繋がるためリアルタイムの情報共有は必須。積載が完了すると都度、貼り付けた用紙に手書きで記入し作業を進めています。
「電子かんばん」を導入し出荷時に貼り付ける「メーカ現品票」をスキャンすることで、出荷作業の遅延防止・出荷作業中の数量把握・次の作業予定の把握などリアルタイム表示。
遅延情報などは音や色の点滅などで作業を促す仕組みとなっています。
生産ラインの実績数対計画数の電子かんばん表示
生産現場のスタッフの意識付けを目的に製造ライン単位に「電子かんばん」を設置。
1つの「電子かんばん」を利用し2種類の情報を切り替えて表示させます。
1種類は1日辺りの生産計画数量と現在までの生産実績、その差異の表示。もう1種類は2時間単位に作業時間を区切って、生産計画数と実績、差異の表示です。
時間に対しての作業効率の意識付けを行い、作業進捗をラインスタッフ全員で共有する仕組みとなっています。
生産タンクの稼働状況の電子かんばん表示
稼働中の生産タンクの休止中、稼働中、洗浄中などの稼働状況を色別判断。
大型タンクを使って製造する企業様のため工場内の敷地面積が広く、一括して確認できる仕組みとして「電子かんばん」の表示を採用。
社内スタッフと稼働状況の共有、見学を行う企業への対社外向けにご利用いただいています。
設備機器の故障時の呼び出しの電子かんばん表示
生産ラインで利用している設備の故障時に保全部を呼び出しても中々対応してくれない。
保全部が応援に駆けつけても、どこのライン、どこの設備か分かっておらず再度通知を行わないといけない。
こんなお客様の声を元に保全部の待機室と各工程ラインに「電子かんばん」を設置し情報共有。
保全部では、どのラインのどの設備箇所で異常が発生したか表示。異常が起きたラインでは異常情報を設置したボタンを押して表示。各部門での情報の行き違いを最小限に留めます。
またサンプル画面にあるように、良品や不良品数を表示も可能です。
設備実績データの日報の電子かんばん表示
プレス機器や溶接機の作業実績を作業スタッフに記載をさせているが、記入忘れや漏れ、正確な数値情報を入力してくれない。入力した手書き情報の提出が遅れるので実績の集計や故障状況の把握、稼働時間の分析まで遅れる。
そんなお客様の声を反映し設備機器から自動的に作業情報を収集し「電子かんばん」に表示。
実績情報をそのまま利用するので省力化・精度アップ・自動化・リアルタイムに状況把握が可能となります。
収集データよりグラフ化して表示するため視覚的にも分かりやすく、分析作業なども不要となります。
電子かんばんのまとめ
如何でしたか?
工場で利用が可能な「電子かんばん」のソリューションのご紹介でした。今回ご紹介した事例以外にもお客様のニーズに合わせた開発が可能です。
ご興味のある製造業様、お気軽にお問合せ下さい。