多品種のサンプル原料や充填後の製品保管デモ品などの貸出管理に頭を悩ませていた担当者様に朗報です。

今まで貸出先が分からなかった、棚卸しが大変だった、消費期限の管理が曖昧だった等の現場運用でお困りだった管理事項がRFID貸出管理システムで一挙に解決します。

RFIDラベルを利用して個体管理を実現したシステム事例を元にご紹介。

サンプル原料管理の借用返却の問題点


現状のお客様は原料サンプル品の数が多く手作業による台帳管理が難しかったため、貸出と返却の管理を実施しておらず、サンプル品を保管する棚の出し入れ状況が不明確でした。

そのため誰に何個のサンプル品を貸し出したか不明で在庫切れの判断が分からない状況が続いていました。

棚にサンプル品が無い状態になると、貸出先が分からず利用者より要求を受けると追加で原料を発注。

あとになって同じ原料が返却され余剰在庫が増えてしまい、無駄な追加発注だったと判明する状態でした。

また余剰在庫が増え、そのまま消費期間切れの原料が発生。消費期限を管理しておらず、消費期限切れのサンプル原料が在庫内に混在した状態が続いていました。

これらの問題を手作業管理では難しいと判断しシステム導入を踏み切りました。

なおシステムで発行する原料ラベルはRFID運用に決定。決定理由はサンプル原料の管理数が非常に多く、一つずつ棚卸しを行う手間を考えRFIDを採用しました。

RFIDで解決!サンプル原料の貸出運用の流れ

原料到着時にRFIDラベル発行

サンプル原料が事務所に到着すると、まずはサンプル品を管理するラベルを発行します。

ラベルには原料コード、原料名称、消費期限を印字。

印字の際にRFIDのシリアル番号と印字内容を紐付けてシステム内で保存。原料にラベルを貼付けサンプル棚に保管させます。

サンプル原料の貸出ステップ

RFID専用ハンディーターミナル貸出希望者の社員カードのバーコードをスキャン。その後にサンプル原料ラベルを読み込みます。

システムで社員番号とサンプル品のシリアル番号(原料コード)を紐付けし貸出データとして保存します。

仮に貸出時に消費期限が過ぎているサンプル原料が見つかった場合は、アラーム警告を表示し貸出をストップさせることが可能です。

サンプル原料の返却ステップ

返却は貸出と同じように、社員カードのバーコードをスキャン。

返却されたサンプル原料を読み込み、貸出品としてシステム内で管理していたサンプル品データを確認して紐付け解除します。

サンプル原料の一括確認が出来るRFID棚卸し


RFID運用を採用したポイントの一つが棚卸しの効率化です。

毎月行う棚卸し運用はサンプル原料を一つずつ手に取りラベル情報を確認せず、サンプル品の周辺をハンディーターミナルでかざすだけ。

RFIDは電波を利用しているため、バーコードスキャンと違い一括してサンプル品情報を読み取ります。

仮に保管しているサンプル品の消費期限が過ぎている場合は、アラーム警告を表示。対象となるサンプル品を取り出して処分します。

消費期限検索でラクラク廃棄処理


パソコン画面やハンディーターミナル画面で消費期限の検索を行い、消費期限を過ぎたサンプル品の検索が可能です。

またハンディーターミナルでは消費期限を過ぎたサンプル品を選択し、ハンディーターミナルをサンプル原料周辺でかざして対象品に近づける金属探知機のように探索音を鳴らし、消費期限切れのサンプル品を探索することが可能です。

記事のまとめ

如何でしたか?

RFIDの特徴を上手く利用したサンプル原料の貸出管理のソリューションの紹介でした。

今回紹介したシステムはサンプル品以外にデモ機管理やファイル管理などにも応用が利くシステムとなっています。

物品の貸出管理に問題を抱えていた業務責任者様、上海HSTにご相談ください。