上海HSTは中国で日本企業を中心にシステム開発と導入を生業にしている企業です。

開発範囲として自動認識に関する機器・設備機器のデータ収集、現場や管理部門で必要となる倉庫管理、生産管理、販売管理、購買管理、トレース情報などを中心に開発導入しています。

弊社HSTのシステム開発の実績の範囲を簡単にご紹介します。詳細はリンク側の記事をご覧ください。

自動認識ハード機器関連の開発

自動認識とは急速に広がり認知度が上がったQRコード等の技術を使って読み取る「人間を介さず、IDやデータを機械的に読み取る技術」を指します。自動認識の開発時は必要に応じてラベルプリンターやハンディターミナルの提案もしております。

ラベルプリンター開発例


現場の原料や部品、仕掛品、製品を個体管理するのに必要なラベル発行に関する開発を担当しています。なおラベルプリンターはメーカー問わず日系・アメリカ系・中華系・台湾系の対応が可能です。

ラベルプリンターの開発と言ってもパソコンに入力して発行&手動貼り付けの「手動発行」、センサー連携で発行を自動化&手動貼り付けはの「半自動発行」、自動ラベル発行機に指示を出し発行と貼り付け作業が自動の「自動発行」などがあり、何れの開発経験がございます。

ハンディターミナル(PDA)開発例

ぽかよけ照合開発

小規模な開発案件でヒューマンエラーを予防する開発案件です。二点照合・三点照合などお客様のご要望に併せて開発を実施しています。

画像は調製したタンクとタンクに接続する充填機、調製済製品を充填する容器の組み合わせをチェックする仕組みです。

データ収集に関係する開発

ぽかよけ、在庫管理、工程管理などでハンディターミナルを利用してデータ収集を行う開発を実施してます。基本的に3種類の方法があります。

OCRによる文字データ収集
OCRはラベル等にバーコード情報がない場合に活用されます。デジタル英数字で文字サイズが大きい場合がOCR読み取り対象となります。ラベル、発票情報、請求書用紙、設備機器のパネルなどが対象となります。

QRコードやバーコードのスキャンによるデータ収集
原料や製品、仕掛品などに貼り付けたラベルに印刷されているQRコードやバーコードをスキャンしデータ収集を実施します。収集のタイミングで照合を行う場合もあります。

選択、入力によるデータ収集
OCRやQRコードスキャンと別にハンディターミナルの画面に数値の入力や選択ボックスより品番等情報を追加する場合もあります。

ご紹介した3種類の方法を基本的に組み合わせて現場で利用できるご提案と開発をしています。

Spark-ERPシステムに関連する開発


弊社自社パッケージとして「Spark-ERP」があり、購買管理・在庫管理など必要なモジュールのみの単独導入が可能です。

購買管理モジュール


申請部門と購買部門を繋がる購買申請フロー、発注業務、入荷後の照合など開発しております。詳細は「こちらをクリック」して確認ください。

販売管理モジュール


メーカーより受理した発注依頼を元に顧客側の製品受領照合、債権管理、回収管理などをシステム内で完結処理します。売上照合の作業が煩雑な場合は併せて債権管理モジュールの導入もオススメしています。

在庫管理モジュール


在庫管理モジュール(WMS)は、入荷検品・入荷・入庫・出庫・出荷・棚卸しの基本機能をベースに、ラベル発行・ロケーション機能・先入先出(FIFO)・消費期限管理・安全在庫などの機能がございます。詳細は「こちらをクリック」して確認ください。

債権/債務管理モジュール

回収額の自動照合機能

債権債務各モジュールは管理概念が似ているため債権管理を例に紹介しますと、自社で発行した売上発票番号・顧客名・金額をシステム内で管理しておき、入金データに記載される発票番号、顧客名、入金額を元に照合処理を実施します。

照合は発票番号と金額単位、次に顧客別の債権額を自動的に照合し、その基準で照合できない場合人の手を使って処理していただきます。全て人の目で判断ではなく自動的に出来る部分はシステム内。判断が難しい部分を人で対応頂き作業の省力化を図ります。

在庫評価モジュール


月末に在庫数と購入額や購入数、払い出し数を元に在庫の評価作業を財務部スタッフが表計算ソフトなど利用し計算作業を担当しているかと思います。

在庫評価モジュールを利用して頂くと総平均、先入先出など指定基準で在庫評価を実施。作業処理時間が短縮されます。また必要なドキュメント類の出力も可能です。

Spark-MESに関連する開発

在庫管理モジュール

在庫モジュールはERP側にも搭載しており、基本機能は同じです。ERP側では購買、販売との連携、MES側では秤量・生産管理に連動するため、ERP/MES何れでも導入が可能です。

秤量管理モジュール


粉体や液体を利用する工場向けモジュールです。

目視判断による秤の秤量値の判断の間違い、秤量する原料の種類ミスなどを防止します。在庫管理と連携するとLOT間違い防止も可能です。

液晶画面に生産指示書の情報を表示し作業スタッフの視野を確保。経験値の低い新人スタッフによるミスを未然に防ぐ仕組みとなっています。

投入管理モジュール


各ラインで異なる製品を製造している場合も多く、秤量後に投入場所の持ち込み間違いが起きてしまいます。投入時に投入ラインと原料をチェックし投入前に未然にミスを防止します。

また原料種類別の投入順番、撹拌単位の原料の投入順番、バッチ単位の投入など製品製造のお客様の製造ノウハウに合致した投入管理をシステムで実現します。

詳細な内容は「こちらをクリック」してご覧ください。

トレース管理


川上の原料在庫からBOM表を用いた配合量管理、秤量、投入、生産計画など各工程データ集計しトレースを実現します。

品質管理モジュール


調製した製品、受領した原料など品質管理モジュールを用いて合否判定します。不合格時で再調製可能な場合は必要原料を算出して再調整。また原料は受け入れ検査で不合格判定となると払出が不可などミスを未然に防ぐ運用が可能です。

電子かんばん


システム導入を実施した後は管理しているデータの二次利用として電子カンバ運用をご提案しています。

在庫管理データを利用した出荷実績の表示、安全在庫を下回った在庫品をグラフと同時に表示、生産工程では予定対実績の比較表示など運用に合わせた「電子かんばん」をご提供しています。

他社システム(用友)データ連携開発


弊社システム導入時にお客様が既に導入している他社システムがある場合、システム会社様のご協力を頂ければシステム連携の対応も可能です。

なお特に多いのが用友システムとの連携/データ編集です。弊社在庫管理システムや秤量管理システムを導入する場合に既に用友財務を導入している場合、在庫の入出庫や秤量時の小分け残の数量を用友側にデータ連携しております。

日本提出資料を用友より作成している場合は、用友データを加工しドキュメント類を自動作成しています。

自動化向け設備機器連携


パレタイザー、AGV(AGF/AMR)、ストレッチフィルム包装機、自動倉庫、固定式スキャナ、センサー、プレス機、溶接ロボット等との連携開発を対応しています。

連携時に取得できるデータ類は必要に応じてドキュメント出力やカンバン表示が可能です。

記事のまとめ

如何でしたか?製造業、管理部門で利用するシステム開発を中心に日系企業を支える上海HSTの紹介でした。

上海HST は2025年で20周年を迎え今後も中国に進出している日系企業の業務に関わる現場カイゼン、省人化のお手伝いを続けて参ります。