中国では用友U8と呼ばれる財務ソフトをメインとしたERPシステムが販売されていますが、お客様より用友U8と連携した現場管理を実現したいというリクエストを頂きます。

弊社は用友U8の代理店のため連携運用の実績も多数あり、お客様のご要望に応える導入対応をしております。

今回は得意先別に購入した部品在庫の引当管理、先入先出管理、用友U8連携を実現した弊社Spark-ERPの在庫管理システムの導入実績をご紹介。

現在のお客様の部品倉庫の管理体制

中国の在庫管理運用の問題点
お客様は在庫管理システムを導入しておらず部品在庫は人中心による管理体制でした。

先入先出を月ラベルで管理

先入先出を実現するため、入荷後に「月ラベル」を部品に貼り付けて管理。出荷時は「月ラベル」を目視確認して出荷。

そのため誤って新しい月の部品を出荷する場合がありました。

異なる2つの管理エリア

保管エリアは非保税区と保税区の2つのエリアで保管。部品の入庫時に誤って違うエリアに保管するミスが生じていました。

ロケーション別数量は表計算管理

保管した部品の数量は表計算ソフトで入力して管理。ロケーション番号を付与した棚に部品を入庫した後、保管情報を倉庫事務所に報告。

報告内容を元に表計算に情報を入力するため、入力忘れやミス。報告間違いが起きていました。

出庫条件は目視で判断

工場への部品出庫時に部品の先入先出、得意先別に管理している部品の引当判断は目視チェック。

同じ部品が同じロケーションに保管されていない場合もあり正確な先入先出が難しく、誤ってピッキングする可能性もありました。

また特定得意先の引当を行う場合、出荷指示書に特定得意先の情報が記載されていなければ、作業者は意識せずピッキングするため引当管理が難しい運用となっていました。

在庫管理システムの導入ポイント

用友U8ERPと連携した在庫管理システムポイント

ハンディターミナルを利用

ハンディターミナルを活用しヒューマンエラーを防止。作業時の先入先出得意先の引当消費期限管理を人の判断からハンディターミナルを使ったシステム判断に変更します。

QRコードの活用

システム導入後はQRコード付与した「部品ラベル」を発行し、ハンディターミナルでQRコードをスキャン。先入先出管理に活用します。

またロケーション情報もQRコードを採用し目視確認からデジタル判断に変更します。

デジタル情報による管理

ハンディターミナルとQRコードを活用し今までアナログだった管理をデジタル管理に変更。

人中心のアナログ管理ではヒューマンエラーが発生しますが、デジタル管理の場合は人による確認ミスが大幅に削減されます。

システム環境を連携

お客様が既存で利用している用友U8の受注管理システムと弊社の在庫管理システムを連携。

弊社は用友代理店のため、用友U8の受注管理システムのデータベース構成は理解しており、連携開発の対応も可能です。

部品入荷後の部品ラベル運用イメージ

統一部品ラベル発行の運用ポイント
入荷検品後に「統一部品ラベル」を発行し部品を管理。部品ラベルにはQRコードを付与し部品コード、ロット、年月の情報などを保存。月とロット情報で先入先出を管理します。

出庫時にハンディターミナルでQRコードをスキャンし保存箇所や先出先出、消費期限の確認を実施します。

ヒューマンエラーを防止し在庫データの効率化と精度アップを実現します。

得意先別の部品引当の運用イメージ

得意先別の在庫引当管理
部品在庫は入庫時点で各得意先別に在庫管理をしているため、異なる得意先の部品をピッキングすると警告表示。

また必要数量が不足し他の得意先の部品を引き当てる場合は、上長に相談し引当変更を依頼。

引当数量の変更は上長など特定スタッフのみで権限管理し、上長が直接数量の変更を行い処理を進めます。

また用友U8の受注管理システムと在庫管理を連携し各得意先の在庫管理を実現します。

システムを利用した在庫管理の運用イメージ

在庫管理の入庫イメージ

在庫管理システム入庫イメージ
入荷検品が完了した部品は「部品ラベル」を貼り付けし、空きロケーションへ移動後に棚入れします。

QRコードが付与された棚のロケーション番号をスキャン。

次に部品ラベルのQRコードをスキャンしロケーションと部品箱を紐付けし、棚入れをして入庫作業は完了です。

また部品ラベルには非保税または保税の情報も入っているので、誤った場所に棚入れを行うと、誤りを判断しエラー警告を表示します。

在庫管理の出庫イメージ

在庫管理システム出庫イメージ
製造指示書の情報より出荷指示書を出力。出荷指示書にはQRコードが付与されています。

出荷指示書には先入先出を考慮した出庫する部品の数量とロケーション位置が印刷され、倉庫スタッフは指示書を確認して指定のロケーションへ移動します。

出荷指示書のQRコードと指定の部品の部品ラベル、ロケーションQRをスキャン。

指示書指定の部品と違う場合、消費期限を超えている場合、先入先出が誤った場合などは、ハンディターミナルでエラー警告を表示します。

ハンディターミナルで確認後、エラーが無い場合はそのまま部品を倉庫より出庫します。

記事のまとめ

在庫管理システムは引当管理や先入先出、消費期限管理、他のシステムとの連携など、お客様の運用方法に合わせた開発が必要な場合があります。

弊社Spark-ERP在庫管理システムは、基本機能と別にお客様のニューズに合わせた二次開発が可能です。

工場経営者様、工場長様、一度上海HSTにご相談ください。

経験豊富な日本人エンジニア、中国人エンジニアがお客様の在庫管理のシステム化のご提案をいたします。

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