製品ラベル発行をシステム化するに当たり、製品ラベル発行枚数が多い運用では少しでも作業工数を減らして運用を実現したいと依頼を受ける場合があります。
今回は通常の製品ラベル発行システムに自動発行機能を追加した、省力化の取り組みをご紹介。ちょっとした作業の削減が大きな結果に繋がります。
この記事の目次
自動ラベル発行システムのポイント
ラベル発行の自動化で省力化
お客様の要望は製品ラベル発行時に基本情報を設定すると、あとは自動的にラベルが発行される仕組みでした。
「発行ボタン」を毎回クリックする運用は、作業中の手を止めてマウスを持ち替え、パソコン画面を確認しボタンを押してラベル発行をする必要があり、作業効率が悪いというご意見でした。
工数削減で貼付け作業に集中
一般的なラベル発行は、印字発行ボタンをクリックしラベル発行。そのあとラベル貼付けの3つのステップが必要です。
今回のシステムはラベル発行、ラベル貼付けの2つのステップで完結する仕組みを導入しました。
異なる賞味期限もシステム判断
多品種の製品ラベルを発行するのですが、それぞれの製品で消費期限が全く違うため、マスタ内に全品種の消費期限を管理。
ラベル発行時にシステム日付を基準とし、日、月、年と異なる消費期限の印字対応を実現しました。
必要項目は全てQRコード化
品種、重量、消費期限、生産工場、シリアル番号など管理対象の項目については、お客様の指定の元QRコード構成に組み込み、印字対応をしています。
製品ラベルの発行の運用イメージ
手動と自動の切替え可能な仕組み
今回の製品ラベル発行システムは自動発行を重視していますが、「手動発行」と「自動発行」が切替え可能な仕組みとなっています。
一枚だけ発行したい、という場合は「手動発行」機能を利用してラベル発行が可能です。
発行前の設定として品番やロットの他、過去に発行したラベル情報よりシリアル番号が表示。最終発行のシリアル番号を確認の上、ラベル印字開始となります。
剥離機で自動化を実現
自動ラベル発行を実現するため「剥離機」を採用。「剥離機」とはラベルを台紙から一枚ずつ剥がして供給する機械の事です。
通常運用で自動的にラベルを連続発行すると貼付け作業が間に合わないと、貼り付けされないラベルが余ってしまいます。
「剥離機」をラベルプリンターにセットすると、ラベル印字後に台紙からラベル本体が剥がされた状態で供給。作業スタッフがラベルを取ると、次のラベルが印字され送り出された状態で待機されます。
今回は自動発行システム機能と「剥離機」をセットで採用し、連続して製品ラベルを発行するソリューション導入が可能となりました。
記事のまとめ
如何でしたか?
たった1クリックと思われるかも知れませんが、発行のために体勢を変えてパソコンの画面を見ながら、クリックする作業は、意外と作業スタッフの負荷や作業効率に影響を与えています。
効率化を考えたラベル発行作業を実施したいとお考えの工場責任者様、品質管理担当者様、一度弊社までご相談ください。運用にあったカイゼン案をご案内いたします。