中国で導入頂くシステム開発で稀に課題になるのが上位システムとの連携です。

上位システムが中国国内にて開発されている場合はデータ連携が比較的行いやすいのですが、グローバル展開で全世界で共通システムを運用している場合、対応方法が課題となります。

弊社はお客様にヒアリングを行いインターフェイス開発が日中間の問題やスケジュール的な問題で実現が難しい場合は、RPA運用のご提案をしております。

中国でRPA運用を採用した背景

中国でRPA運用を採用した背景
弊社が導入する「製品在庫管理システム」は、上位システム連携が必須だったのですが、大きく4つの理由がありインターフェイス開発を諦め、RPA開発に切り替えました。

日本側との打合せ時間の確保問題

中国のお客様を通じて確認した所、日本側のIT部は全社が利用する他のシステム開発に着手しており、中国個別に対して打合せの時間確保が難しいとの回答でした。

日本対応となる開発納期の問題

仮に打合せを実施し開発を日本側が担当しても、先ほど触れた進行中のプロジェクトがあり、開発納期は中国側要望を満たせないとの事でした。

日本側の開発コストの問題

同様に日本側が開発対応になると予定外の開発予算が発生し、この部分もネックになると判明しました。

設備側連携など全体納期の遅延の恐れ

以上のような部分を総合判断すると、中国側のシステム開発や設備機器の納期と日本側の開発納期が合致せずプロジェクト全体納期の遅延が起きる可能性が非常に高く、その他の方法を探る事になりました。

また調査を進める上で最終的に分かったのは、グローバル利用のシステム内に中国のみが必要な機能の追加開発が難しいという根本的な概念もあったようです。そのような状況がありRPAでの対応を探ることになりました。

RPA導入後の運用イメージ(製品入庫編)

RPA運用イメージ

RPA自身は弊社が開発したSpark製品倉庫管理システムとお客様の上位システムの橋渡しを担っています。

各システムのデータ更新終了のタイミングでRPAが更新終了したシステム側へデータ参照を行い、参照結果をもう一つのシステム側へデータ更新を行う流れになっています。

中国でRPA導入後の運用イメージ(製品入庫編)

生産管理システムとRPA連携でデータ参照&更新

弊社Sparkの在庫管理システムで製品が入庫扱いになった後にRPAが入庫実績を参照します。対象となった新規入庫実績を元にRPAが上位システム側の生産管理システムを参照します。

対象となる生産指示書を検索し入庫実績(生産実績)を更新します。

入庫後に品質検査が行われ、生産管理システムに良品またはB品(不良品)の登録が行われます。

その後、RPAが生産管理システムを参照し品質状態を確認。今度はRPAで在庫管理システムを参照し入庫製品の品質状態を追加更新します。

RPA導入後の運用イメージ(製品引当/出庫編)

中国でRPA導入後の運用イメージ(製品引当/出庫編)

販売管理システムとRPA連携で在庫引当

製品倉庫に入庫した製品は出荷前にお客様の要望で引当を行う場合があります。

上位システムの販売管理システム側で在庫引当を実施。RPAで引当情報の有無を参照します。

新規の引当対象があった場合、RPAがSpark在庫管理側に引当更新を行います。

販売管理システムとRPA連携で出荷期日を更新

出荷時は販売管理システム側に出荷指示(得意先、品番、数量)など指定情報を入力します。

RPA経由で販売管理システム側の出荷指示の情報を参照し、RPAが在庫管理システム側に指示情報を更新。出荷作業後はRPAが在庫管理システム側で保存している出荷期日を参照し、RPAが販売管理システム側に出荷期日を更新します。

実際は他にもその他のデータ参照や更新があり、非常に開発が複雑でしたが、日本側の力を借りずに中国国内で案件を完結させたプロジェクトとなります。

記事のまとめ

如何でしたか?RPAを利用したシステム間の連携の導入例でした。

インターフェイス開発は日中間が関係するとコミュニケーションの問題、開発スピードやコストの問題があり、今回紹介したようなRPAを活用してデータ連携のお手伝いをしています。

他の記事では「交通費精算/発票入力作業をRPAで実現」したソリューションも紹介しています。RPAソリューションにご興味をお持ちの担当者様、ぜひご覧ください。

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