弊社は製造工場や倉庫でご利用いただくシステム開発を主な業務としていますが、開発とは別に工場内のインターネット環境に関するインフラ工事も対応しております。
既にインターネット環境をお持ちのお客様は問題ありませんが、工場にネットワーク環境がなく、システム導入時に併せてご準備を進めたいお客様向けに工事を請け負っております。
工場のIoT化はネットワーク環境があってこそ。ご相談からネットワーク工事を施工するまでの流れや対応可能な工事範囲、ネットワーク導入時の注意点をご紹介したいと思います。
この記事の目次
ネットワーク工事の流れ
ご相談やお問い合わせを頂いた後に工場や倉庫へ訪問。保管棚の高さや敷地面積の広さや配線環境、電源の有無、壁や保管品・棚の材質などを確認します。
工場の図面を頂戴してアクセスポイント(AP)の電波範囲や中継BOXの距離を考慮し設置場所を決定。この作業でネットワーク機器の必要台数が確定しますのでお見積と作業スケジュールを作成の上、ご提供いたします。
ご契約後はスケジュールに併せて工事対応に移ります。
ネットワーク工事のイメージ
アクセスポイント設置やLAN配線の作業は倉庫内の壁や工場の天井、棟から棟への配線の作業もあるため移動式の昇降機などを利用し、必要な箇所の作業を対応しております。
工場の距離が比較的長いお客様には中継地点にはネットワークBOXを設置や光ファイバーでの運用をお勧めしております。
作業者の安全には十分注意した上で、お客様のご指定の場所のネットワーク工事を実施しています。
ネットワーク工事での注意点
ノイズによるデータ遮断問題
製造工程にあるプレス機や混合機の周辺ではノイズが発生しアクセスポイントの信号をうまく受信しない場合がございます。
そのため現場の設備環境を確認し、ノイズに強いLANケーブルのご提供や5G環境にてアクセスポイント設定や台数の割り出しなど現場環境に沿ったご提案をしております。
物理的要因によるコード断線
配線は基本的には壁などに準備する配管経由で設置を行いますが、工場の中央部に設置している設備機器とLANケーブルを接続する場合もございます。
そのため設備機器の周辺にフォークリフトが稼働しLANケーブルを轢いてしまい断線を起こさないか、ネズミによるLANケーブル断線を引き起こさないか等、現場環境を確認して鉄管配線による施工、配線経路を考えて工場難易度に合わせたお見積をご提供します。
共通セグメントによるアクセス問題
お客様が既にネットワーク環境をお持ちの場合は事務所と工場のセグメント管理が同じ環境下か、異なる環境下で運用されているかを確認させて頂いております。
セグメントが共通の場合、事務所側のパソコンがウイルス感染した場合に、工場側に影響を与えシステムが停止してしまう恐れもございます。
そのため弊社ではお客様が既に共通セグメントをご利用の場合はIT担当者様に環境を切り分けて頂くようご説明をしております。
また弊社にてネットワーク工事を行う場合は事務所とは違うセグメント環境を作成し、安定稼働の環境をご提供しております。
工場環境による機器の追加
お客様の工場訪問で判断いたしますが、工場のホコリが多い環境やネットワークが一定の距離を超える場合は、中継ボックスを設置し防塵とアクセス障害を未然に防ぐ環境作りを心がけています。
ネットワーク工事の記事のまとめ
如何でしたか。弊社のネットワーク工事の取り組みについてご紹介しました。導入内容や注意点がお分かり頂けたかと思います。
また導入後はお客様のご要望に応じて、メンテナンス保守サービスも対応しております。
システム導入を行う上で、ネットワーク工事がネックだったお客様。弊社にご用命いただくと、システム開発を併せて対応を行います。安心してお問い合わせください。